心を置いてゆくところ。

誰にも話せないけれど誰かに届いてほしい独り言です。

こわくてずるくて

どうしてこんなに
人の愛情を信じられないのだろう

愛してるよ、と言われて嬉しくても
本当はその大きな胸に
体重ぜんぶ預けて
あなたが離れたら顔から倒れこんで
大怪我してしまうくらい

ぜんぶ全部信じて身を任せて
「私は大丈夫だ」って思いたい
安心感に満たされたいのに

いつでも
どこか疑っている

体重ぜんぶ預けたふりして
ほほえみながら
見えないように足の先だけ突っ張って
あなたが離れたら
すぐ踏ん張れるように
ずーっと
微かに力を込めて立っている

だから
いつまで経っても
「私は大丈夫だ」って思えないんだ

裏切られてよろけても
傷が最小限で済むように
心変わりされたって
そんなものよね、って
諦めるために

体重ぜんぶ預けたふりして
ずーっと
微かに力を込めて立っている

小さい頃
裏切られてあまりに辛かったからか
考えすぎるせいで警戒心がほどけないせいか

体重ぜんぶ預けたふりして
ずーっと
微かに力を込めて立っている

ほんとうは

あなたが離れたら顔から倒れこんで
大怪我してしまうくらい
ばかみたいに

信じきって命さえ
あなたに全て預けられたなら

それが
愛している、と
愛されている、に
私がはじめてこの手で触れる
感触になるのなら

傷つくのがこわくて
信じたふりをする
あなたにとっては
ずるい女だ

眠くてむかつく

眠くてむかつく。

強がってなくて
怯えて縮んでいるのでもなくて

不自然な力はふうーっと
すべて抜いて

野の花が そよ風に揺れるように

ありのまま
ただ感じたままに
風向きのまま
心が向かうまま

愛したいものを愛し
与えたいものを与え

突き放される恐怖から
身を守るために気を張って
不安に追いたてられるように
相手がほしい瞬間に
きちんと遅れないように
人工的な愛を繕い渡す日々ではなくて

寧ろ勇気を持って自ら手を差しのべる、
そんな優しさを
胸の奥からぐいっと
引っ張り出されるような

どこからともなく溢れ出る
天然の愛の泉から
ただただ流れるままに
流れつく先へ届け続けるような
自然の営みで循環する、愛

そんな風に あなたを
愛したいと願うのは
わがままと言う、のでしょうか

ありのままの私を
自然の摂理で流れる愛を
だれも受け入れてくれないのなら

私がわたしを
ただただ、
そのままにすべて
愛していけばいいだろうか。

水道水は便利で
とても役に立つけれども

天然の湧き水を求めて

すこし遠回りしても
他のどこにもない
ただ、その場所から湧き出る
自然のままの透明な水を
さがして見つけてくれる人がいたのなら

幸運に感謝して
やっと会えたねって
手を繋いで微笑み合えばいいのだし

もしずっと出会えなければ
それはそれで
私がわたしを
そのままに、
濁りも清らかさも
自然のままに
全部を愛しているのだから
何も寂しくはないんだよ

寂しがりたがり

好きな人と長電話。
切ったあとに思うのは

やっぱり私は1人なんだなぁ

ということ。

夜中にたくさん話をしてくれた親密感よりも
分かり合えない会話のもどかしさに
心の距離を、一層遠くに感じてしまう。


好きな人が女のひとを褒めたとき
いつも思うのは

その人に比べて、

私には何もないなぁ

ということ。

私ではあなたに相応しくないよね

という寂しさ。


さみしがりの心。